AGA治療
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝やホルモンの影響によって引き起こされる進行性の脱毛症です。毛根が縮小し、髪の毛が薄くなり、最終的には髪が失われていく現象が特徴です。また、ストレスや喫煙、不規則な食生活などの生活習慣もその原因とされています。
男性の場合、特に頭頂部や前頭部の髪が後退し、頭皮の中心部が薄くなることが一般的です。当院では、内服薬や外用薬を使用したAGA治療を行い、患者さまの生活習慣改善へのアドバイスや、髪に関する不安や疑問にもお答えできるよう、サポートに努めています。

AGAって何?
AGA(エージーエー)とはAndrogenetic Alopeciaの略で、「男性型脱毛症」という意味があります。成人男性によく見られる髪が薄くなる状態のことで、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなっていきます。
一般的に遺伝やホルモンの影響などが主な原因と考えられており、男性の約30%(※)が発症していると報告されています。病気というよりも人体の自然現象といえるものですが、特に若い方は気にされていることだと思います。
また女性でもAGAになることがあり、更年期以降に目立ちやすくなります。近年では「女性型脱毛症」という呼び方も広がってきていますが、男性とは違い、生え際は保たれ頭頂部を中心に髪が薄くなりやすい傾向にあります。
※日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
具体的な治療について
初めにカウンセリング・診察を行い、薬を院内処方します。
処方する薬は「デュタステリド」または「フィナステリド」の1日1錠服用と「ミノキシジル」の頭皮への塗布です。
当院の処方薬
内服薬(飲み薬)
- デュタステリド5%(ザガーロの後発品・国内正規品)
- フィナステリド1%(プロペシアの後発品・国内正規品)
作用:脱毛ホルモン(DHT)生成の抑制
外用薬(塗り薬)
- ミノキシジル5%外用液(ミノアップ・国内正規品)
作用:頭皮の血行促進、発毛を促す物質分泌

ここで紹介する治療は、日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において推奨度A(行うよう強くすすめる)ものです。これは有用性が科学的に証明されていることを意味します。
自費診療料金表(税込)
AGA治療は自費診療となります。
初回は初診料として+¥1,500いただきます。また、以下の金額には再診料を含みます。
デュタステリド5%(30錠) ミノキシジル5%外用液(60ml) |
¥6,600 |
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フィナステリド1%(30錠) ミノキシジル5%外用液(60ml) |
¥5,500 |
デュタステリド5%(30錠) | ¥4,400 |
フィナステリド1%(30錠) | ¥3,300 |
「デュタステリド」「フィナステリド」ともに厚生労働省が認可し、日本皮膚科学会がAランクに推奨する薬であり、両方とも作用が科学的に証明されていますが、個人差があります。
飲み薬のうち作用の発現が見られやすいのは「デュタステリド」と言われていますが、大切なのは長く服用し続けることでほぼ同等の作用が得られると言われています。
薄毛の原因はヘアサイクルの乱れ

ヘアサイクルが乱れる原因
男性ホルモンと皮脂腺からの分泌物が結合してできる「脱毛ホルモン」が髪の成長期を短くすることで、ヘアサイクルが乱れてしまいます。

そのほかにも「ストレス」「食生活の乱れ」「喫煙」も原因とされています。
よくあるご質問
● 作用はどのくらいで実感できますか?
一般的には6ヵ月程度で作用が出ると言われています。
作用には発毛を実感される方や、薄毛の進行が抑制される方など個人差があります。毎日処方された薬を服用・塗布することが大切です。
● 仕事が忙しいのですが、どのくらいの頻度で通院すればよいですか?
通院(再診)は基本的に1ヵ月に一度で構いません。
副作用の兆候が見られない方は、再診までの期間を延ばすことも可能です。ただし、身体の不調が現れた場合は、すぐにご連絡ください。
● 処方される薬の副作用はありますか?
厚生労働省の認可を受けている薬ですので、大きな副作用の心配はありません。ただ、ごくわずかですが、性欲減退が2%以下、男性機能低下が1.5%以下、うつ症状が1%以下などが報告されています。
また、服用により前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値が低く表示され、がんの兆候を見落としてしまう可能性もあります。
ご希望の方には初診の際に肝機能検査やPSAの測定も行います。費用は4,000円程度です。