巻き爪矯正治療
(巻き爪マイスター)

巻き爪とは、主に足の指、特に親指に生じやすい爪の変形で、爪全体が湾曲して筒状に丸まった状態を指します。この変形は、化膿や腫れ、強い痛みを引き起こすだけでなく、姿勢や歩行に影響を与えることがあります。放置すると、腰や膝への負担が増し、転倒のリスクを高める可能性もあります。
巻き爪の主な原因として、靴が合っていないこと、深爪の習慣のほか、遺伝的要素もあります。
巻き爪を予防し、再発を防ぐためには、正しい爪の切り方や足に合った靴を選ぶといったセルフケアが重要です。当院では、巻き爪矯正の一環として巻き爪マイスターを導入しています。この治療方法は足の親指の爪を対象にしており、巻き爪にお悩みの方をサポートします。

巻き爪矯正治療

巻き爪マイスターの特徴

コイルばねに組み込まれた超弾性合金ワイヤーの弾性力を利用して、装着中に巻き爪を徐々に矯正する医療機器です。安全性にも配慮されており、ワイヤーがコイルによってしっかりと保持される設計になっています。
この治療方法の大きな特徴は、爪に穴を開ける必要がなく、簡単に装着できる点です。矯正力が高いため、短期間で効果を実感しやすく、約半年で矯正が可能とされています。ただし、爪が薄い方や爪の長さが十分でない方には適応できない場合があります。
また、治療中はテープ固定による自己管理が必要ですので、注意事項をよく理解したうえでご利用いただくことが大切です。

巻き爪マイスターの特徴

装着の適応となる方

装着前に爪幅を測定します。爪幅が14mm~25mmを目安に、適応したサイズを装着します。
サイズが大きく合わない場合は、装着できないことがあります。あらかじめご了承ください。
また、爪の状態によっては装着できない場合があります。
たとえば、爪を極端に短く切っている方(いわゆる深爪の状態)、爪が脆弱な方、爪の周囲に炎症が見られる方、爪の厚みが非常に薄い方、側縁付近で急激に折れ曲がるホチキス型の巻き爪の方などが該当します。

装着の適応となる方

交換時期について

交換時期は特にありませんが、装着期間としては2週間~数ヵ月を想定しています。
爪が伸びてきたらむやみに触らず、装着したまま医療機関を受診してください。
留置性に問題がなければ、巻き爪マイスターを爪の根元側にスライドさせて、交換せずに装着いただけます。

交換時期について

日常生活の注意点

  • 巻き爪マイスターが装着された爪の表面を医療用のテープなどで保護することをおすすめします。
    ※テープは衛生面を考慮し、入浴の際などに取り換えてください。
  • 装着したまま入浴していただいて構いませんが、巻き爪マイスターが外れないように石鹸などで優しく洗浄し、入浴後はよく乾かして清潔を保つようにしてください。
  • 爪に大きな負荷がかかるスポーツ(水泳、サッカーなど)はできる限り控えてください。巻き爪マイスターが外れる可能性があります。
    ※外れてしまった場合や変形・破損した場合は、ご自身で装着しようとはせず、現物をご持参のうえ、再度医療機関を受診してください。

自費診療料金表(税込)

巻き爪マイスター ¥6,600